きょうげん

きょうげん
I
きょうげん【嬌言】
女性のなまめかしい言葉。 嬌語。
II
きょうげん【狂言】
(1)日本の伝統芸能の一。 猿楽の滑稽・卑俗な部分を劇化した芸能。 室町時代に成立。 猿楽能と併せ行われるが, 舞踊的・象徴的な能と異なり, 物まねの要素や写実的な科白(セリフ)劇の性格をもつ。 主役をシテまたはオモ, 相手役をアドという。 独立して演じられる本狂言と能の曲中に行われる間(アイ)狂言とに大別される。 江戸時代には大蔵流・鷺(サギ)流・和泉(イズミ)流の三流があったが, 明治時代に鷺流は絶えた。 能狂言。
(2)歌舞伎の演目。 歌舞伎狂言。
(3)人をあざむくために仕組むたくらみ。 お芝居。

「~自殺」「~強盗」

(4)道理にはずれた言葉や行為。 たわごと。

「孔明が臥竜の勢をききをじしてかかる~をば云ふ/太平記20」

(5)ふざけて面白おかしく言うこと。 また, その言葉や動作。

「正直にては能き馬はまうくまじかりけりと~して打連れてこそ上りけれ/盛衰記 34」

III
きょうげん【興言】
興に乗じ勢いに任せて言う言葉。 座興の言葉。

「後撰・古今ひろげて~しあそびて/大鏡(道兼)」

IV
きょうげん【郷原・郷愿】
〔「愿」はまじめくさった人の意〕
郷中の評判を得ようと徳人のように振る舞う者。
~は徳(トク)の賊(ゾク)
〔論語(陽貨)〕
徳人を装う偽善者は, 無益であるのみならず, かえって徳をそこなうものである。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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